グロースターター(英語表記)glow switch starter

デジタル大辞泉 「グロースターター」の意味・読み・例文・類語

グロー‐スターター(glow starter)

グローランプ

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精選版 日本国語大辞典 「グロースターター」の意味・読み・例文・類語

グロー‐スターター

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] glow starter ) 蛍光灯などを点灯させるための放電管点灯管。グローランプ。

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改訂新版 世界大百科事典 「グロースターター」の意味・わかりやすい解説

グロースターター
glow switch starter

蛍光ランプを短時間に自動的に点灯するための小型の放電ランプ。点灯管ともいう。アルゴンガスを封入してあり,一方の電極は固定されているが,他方の電極はバイメタルで作られ動くことができる。点灯するしくみは,次のとおりである。電源を入れると,グロースターター内の放電が始まり,微小電流が流れて,薄紫色に光る。放電とともに電極部分が発熱するので,バイメタルの先端が伸びて固定電極に接触し放電は停止する。このとき,蛍光ランプの両フィラメントに大きな電流が流れて,フィラメントが加熱され放電の準備態勢に入る。グロースターターでは放電が止まって発熱はなくなり,バイメタルは冷えて元の位置に戻り始める。固定電極からバイメタルが離れる瞬間に,安定器として入っているチョークコイルの作用によって,両フィラメントの間に高い電圧が加わり,蛍光ランプは本格的に放電し点灯する。点灯中は蛍光ランプに電流が流れ,グロースターターは遊んでいる。点灯まで約3秒と時間がかかるが,簡易で経済的なので一般に広く採用されている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「グロースターター」の意味・わかりやすい解説

グロースターター
ぐろーすたーたー
glow starter

蛍光ランプを始動させるために用いる、アルゴンガスを封入したグロー放電管。点灯管ともいう。バイメタル(可動)電極と固定電極からなり、E型(ねじ込み口金型)とP型(差込みピン型)があり、P型には雑音防止用コンデンサーが内蔵されている。グロースターターで点灯すると、蛍光ランプが始動するまで数秒間を必要とする。この時間を短くするため、サイリスタを用いた電子スターターや、チタン酸バリウムなどの誘電体素子を用いたスターターが実用化されてからは、約1秒前後で点灯できるようになっている。ほかに、電子式のグロースターターも普及している。

[小原章男・別所 誠]


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