日本大百科全書(ニッポニカ) 「グーチるつぼ」の意味・わかりやすい解説 グーチるつぼぐーちるつぼGooch's crucible 化学分析に用いられる濾過(ろか)るつぼの一種。1878年にアメリカのグーチFrank Austin Gooch(1852―1929)が考案したのでこの名がある。本体は磁製であり、底には多数の小孔がある。良質のアスベスト、小孔をあけた磁製円板、さらにアスベストを底に敷き込んでから、沈殿を母液とともにグーチるつぼに移し、吸引濾過すると、沈殿がるつぼ上に濾別される。これをそのまま加熱して重量分析する。濾紙を用いるのが不都合なときに利用される。[岩本振武][参照項目] | 化学実験 | るつぼ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
化学辞典 第2版 「グーチるつぼ」の解説 グーチるつぼグーチルツボGooch's crucible F.A. Goochによって考案されたるつぼ.乾燥,強熱して恒量としてから,沈殿の濾過に使用し,洗浄後,乾燥強熱して重量分析を行う. 出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のグーチるつぼの言及 【るつぼ(坩堝)】より … 加熱以外の役割をもたせるるつぼには,ろ(濾)過るつぼやローゼるつぼなどがある。ろ過るつぼは底部が多孔質の磁器からなるものや,底部に穴をあけアスベストを敷いて使用するもの(グーチるつぼ)などがある(図2)。これらは沈殿をろ過し,洗浄してから加熱秤量する。… ※「グーチるつぼ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by