ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケインズ案」の意味・わかりやすい解説
ケインズ案
ケインズあん
Keynes plan
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…《一般理論》の公刊後,第2次大戦に際しては,大蔵大臣顧問会議の一員となり,《戦費調達論》(1940,小冊子)を著してインフレ対策として支出の繰延べを提案するなどインフレの抑制に意を用いた。41年イングランド銀行理事となり戦後世界経済問題の処理に腐心,ケインズ案と呼ばれる多角的精算同盟案を作り,44年イギリス代表としてブレトン・ウッズの連合国通貨会議に臨み,アメリカ代表ホワイトと激しい応酬を行うが,敗れ,ホワイト案にそってIMFが設立される。46年IMFおよび国際復興開発銀行(世界銀行)の総裁に就任するが,その直後死去した。…
…戦後の国際通貨制度の根幹となっている国際通貨基金(IMF)はこの協定にもとづき,47年3月に発足した。
[ケインズ案とホワイト案]
ブレトン・ウッズ協定の成立に先だって,イギリスのケインズ案とアメリカのホワイト案という二つの対立する案が両国の間で討議された。前者は,国際取引によって生じる債権債務の最終決済を通貨当局間の帳簿上のつけ替えによって行う清算同盟方式を主張していた。…
※「ケインズ案」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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