ケタミン(その他表記)Ketamine

デジタル大辞泉 「ケタミン」の意味・読み・例文・類語

ケタミン(Ketamine)

全身麻酔薬の一つ。1962年、米国の製薬会社パーク‐デービスが開発。日本では、昭和45年(1970)から人用の医薬品として販売され、動物用としても使用される。商品名ケタラール。大脳皮質視床の活動を抑制して鎮痛作用を示す一方大脳辺縁系を活性化して向精神作用を示す、解離性麻酔薬一種。全身麻酔・吸入麻酔導入に使用。麻薬及び向精神薬取締法麻薬に指定されている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のケタミンの言及

【麻酔】より

…投与量と投与速度によって鎮静,催眠,麻酔の状態を呈するが,鎮痛作用はなく,呼吸,循環機能を抑制することが欠点である。チオペンタール(2)ケタミンketamine 1958年アメリカで開発された。体表痛に対して強い鎮痛作用を有し,中枢神経には特異的に作用する静脈麻酔薬である。…

※「ケタミン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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