ケーブル敷設船(読み)ケーブルふせつせん(英語表記)cable ship; cable layer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケーブル敷設船」の意味・わかりやすい解説

ケーブル敷設船
ケーブルふせつせん
cable ship; cable layer

海底電線敷設船ともいう。海底電線敷設,あるいは修理する設備をもった作業船。船倉に電線を巻いて貯蔵するケーブル・タンクをもち,突出した船首の先端にケーブル嚮導用の大滑車2台と,その間にはさまれた小滑車1台を装備し,船尾にもう1台の大滑車を備えている。ケーブル・タンクには,大型船で 3200kmのケーブルを収めることができる。敷設は,速度3~8knで行われる。最初の大洋横断電線の敷設は,大西洋で 1866年にニューファンドランドのハーツコンテントとアイルランドバレンシアの間で『グレート・イースタン』号によって行われた。日本電信電話の『黒潮丸』 (3344総t) は海底ケーブル自動敷設を行うため,コンピュータを導入し,それによって船位,船速測定,自動操船などを可能にした船で,鋤式のケーブル埋設機で海底線を埋めていく。

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