普及版 字通 「ゲイ・とぶ」の読み・字形・画数・意味
9画
(異体字)
12画
[字訓] とぶ
[説文解字]
[字形] 形声
正字はに作り、幵(けい)声。〔説文〕四上に「の風に(ま)ふなり」とあり、〔段注〕に扶揺(飄風)に搏(う)つ意とする。〔説文〕に「一に曰く、射師なり」とあり、神話中にみえる弓の名手の名。夏(か)の衰えたとき、一時夏王朝に代わったが、やがて滅ぼされた。有窮の后(きみ)のことは、〔左伝、襄四年〕〔楚辞、天問〕〔山海経、海内経〕〔淮南子、俶真訓〕などにみえる。〔説文〕十二下字条に「(ていこく)の射官なり。夏の少康、之れを滅ぼす」とし、また「論語に曰く、善くる」の文を引き、有窮の后の字をとする。十日説話に、十日並び出でたとき、がその九日を射落して、地上の熱を救ったという。
[訓義]
1. とぶ、羽で風をうってたかく舞いあがる、風に乗って飛ぶ。
2. 有窮の后、弓の名手であった。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ハチ・アハレブ・カナシブ 〔字鏡集〕 アハレブ・カナシブ・ハチ・ハ
[熟語]
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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報