ゲルマニウム半導体検出器(読み)ゲルマニウムハンドウタイケンシュツキ(その他表記)lithium drifted germanium semiconductor detector

デジタル大辞泉 の解説

ゲルマニウム‐はんどうたいけんしゅつき〔‐ハンダウタイケンシユツキ〕【ゲルマニウム半導体検出器】

ゲルマニウムを用いた放射線検出器多数核種を同時に定量できる。土壌農産物海産物の放射性物質検査などに使用される。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ゲルマニウム半導体検出器
ゲルマニウムはんどうたいけんしゅつき
lithium drifted germanium semiconductor detector

高エネルギー粒子やγ線検出に適する放射線検出器の一つ。p型ゲルマニウムにリチウムを熱拡散させてn層を作り,更に高温にして逆電圧をかけて,Liイオンをp側にドリフトさせて,アクセプタ不純物の電荷を打ち消して高抵抗層を作り,厚い放射線有感部をもつようにしてつくる半導体放射線検出器。液体窒素温度まで冷却して使用すると,γ線のエネルギー・スペクトルを精密に測定できる。放射性降下物の分析や,原子炉中性子を使った微量物質の放射化分析などに利用される。

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