六訂版 家庭医学大全科 「ゲームキーパー拇指」の解説
ゲームキーパー拇指
ゲームキーパーぼし
Gamekeeper's thumb
(運動器系の病気(外傷を含む))
どんな障害か
スポーツによる突き指で拇指(親指)の付け根の関節(MP関節)の小指側の
しかし、最近ではスキー、バレーボール、ラグビー、野球などで拇指を外側へひねった際に発生するスポーツ外傷(スキーヤー拇指)のあとに、不安定障害が残ったものをゲームキーパー拇指と呼んでいます。
合併症
拇指のMP関節が不安定なままスポーツ活動を続けると、変形性関節症を併発してしまいます。
症状の現れ方
拇指を外側へひねるように突き指した際、拇指のMP関節の小指側に疼痛、不安定感を来し、つまみや握りの動作がうまくできなくなります。
検査と診断
拇指のMP関節の小指側に疼痛、
治療の方法
靭帯が完全には切れていない場合には、ギプスなどによる外固定の保存療法で治ります。しかし、完全断裂の場合には、早期から
予防対策
スポーツ種目によっては、あらかじめテーピングなどで拇指を外側へひねるのを制御しておくように指導します。
加藤 公
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報