普及版 字通 「コウ・くむ・くみあわす」の読み・字形・画数・意味
10画
[字訓] くむ・くみあわす
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 象形
上下の組紐(くみひも)をつなぎ合わせる形。〔説文〕四下に木を組む形とし、「材を積するなり。對の形に象る」とするが、卜文の字形は紐を結ぶ形である。は金文に婚の字に用い、はその紐を結ぶ象徴的な儀礼の方法を示す字であろう。〔詩、風、東山〕に「之(こ)の子于(ここ)に歸(とつ)ぐ~親(はは)や其の(り)を結ぶ」とあり、の従うところの(り)は両虫の交結する形。はそのような状態の飾り紐をいう。(称)は糸の重さを称(はか)る意の字で、の半形のものを称(あ)げて称ることをいう字である。
[訓義]
1. くむ、くみあわす、結ぶ。
2. ・と通じ、あう。
[部首]
〔説文〕に再・(しよう)の二字を属し、〔玉〕も同じ。再はを半折する形、はそれをけて「(はか)る」形で、の初文。は穀量を称る意によって禾(か)に従う字である。
[声系]
〔説文〕に声として・(講)・・(構)・(購)・(溝)・・など九字を収める。みなの声義をとり、両者相う意を含む字である。
[語系]
・・・・・koは同声。・の声が同じであるから、郭沫若はをの形とし、また〔説文〕にと同声であるから交積材の説があるが、卜文の字形は紐を結する形で、婚を象徴する。それが字の原義である。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報