こぎつね座(読み)こぎつねざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「こぎつね座」の意味・わかりやすい解説

こぎつね座
こぎつねざ / 小狐座

夏の宵、頭上に見える小星座はくちょう座十文字のすぐ南に接する。もっとも明るいのが4.3等の13番星で、あとはみなそれ以下と目だたない。ただ、夏の天の川の中にあるため、双眼鏡でのぞくと、たくさんの微光星が見える。17世紀のドイツの天文学者ヘベリウスが設定したもので、彼の星図には鵞鳥(がちょう)をくわえた小狐の姿が描かれており、「鵞鳥をもった小狐」の星座名がつけられている。星座の中ほどには有名な惑星状星雲M27「亜鈴星雲」があり、小型の望遠鏡でもよく見える。

[藤井 旭]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「こぎつね座」の意味・わかりやすい解説

こぎつね座
こぎつねざ
Vulpecula

小狐座。概略位置は赤経 20時10分,赤緯 25°。9月の宵に南中する北天星座。輝星に乏しく,星座の形も不明確。亜鈴型星雲(M27)がある。

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