コスマス(その他表記)Kosmas z Prahy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コスマス」の意味・わかりやすい解説

コスマス[プラハ]
Kosmas z Prahy

[生]1045頃
[没]1125
チェコ年代記作者ラテン語で書かれた『ボヘミア年代記』 Chronica Bohemorum (3巻) は,チェコおよびポーランド伝説史料を豊富に収録しているほか著者同時代史に関する貴重な記述がある。

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世界大百科事典(旧版)内のコスマスの言及

【年代記】より

…なお,ここで〈二つの国〉とは,天上の国と地上の国という意味であり,理想主義と現実主義の交錯を写しだしている点からいっても,代表例とみなすことができる。このほかにも,プラハのコスマスの《ボヘミア年代記》(12世紀初め),ヘルモルト・フォン・ボサウの《スラブ年代記》(12世紀後半)など,一地方,一民族を母体としつつも,世界年代記のスタイルをとったものが多くみられる。 一般に年代記は,多数の執筆者によって書き継がれるものだが,ある一時期に整理統合が行われ,その整理者の筆が表面に現れることが多い。…

【フーナ】より

…しかし530年ごろミヒラクラは西部インドの勇将ヤショーダルマンYaśodarmanに敗れてカシミール方面に退き,フーナの栄光時代は終わった。コスマスの《キリスト教地誌学》(6世紀半ばに成立)のなかでインド王と記される白フン王のゴルラスを,ミヒラクラとみる説もある。また玄奘の《大唐西域記》やカルハナの《ラージャタランギニー》には,ミヒラクラは仏教の迫害者として記されている。…

※「コスマス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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