ノルウェー南西部,ローガラン州北西部にある同州の州都。州の産業,文化の中心。人口11万4574(2005,全国第4位)。交易地として興り,1125年に司教座が置かれてから発展。司教座がクリスティアンサンに移された(1682)後,衰退したが,19世紀に盛んになった海運業とニシン取引によって再興。近年港湾も近代化された。市の就労人口の約半数を雇用する工業に,古くからあった缶詰工業のほかゴム製造業,造船業,織物工業,そして最近は北海原油の精製貯蔵等がある。隣接するイェーレン地方における農業の急速な発展に呼応して農産品取引の増大も顕著である。スタバンゲル大聖堂の建造は1125-1275年になされ,ロマネスクとゴシックの両様式にまたがっている。ノルウェー伝道協会本部と伝道学校があるほか,スタバンゲル放送局,同博物館,同市立管弦楽団,ローガラン劇場等がある。
執筆者:菅原 邦城
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ノルウェー南部の都市。同国の西海岸に広がるフィヨルドのうち、最南端に位置するボクナフィヨルドの湾口、南岸にある。人口11万0062(2002)。町の中央部には、12世紀に建ったノルマン風の教会をはじめ、露天市場や狭い石畳の道など、古い町並みを残している。これを取り巻き、漁業・貿易関係の港湾施設、工業地帯、そして住宅地域が形成されている。工業は魚類の缶詰工業や造船業が盛んである。北海の海底に天然ガス田と油田が発見されるに及び、造船などの優れた技術とフィヨルドの深い水深を生かして、石油掘削・貯蔵用プラットホームの建造工業へ発展した。西側の町ソラには北海油田への資材補給基地や空港、精油所があって、多くの石油関係者が集まる。このためスタバンゲルを核とした北イェーレン地区の人口は急増した。
[竹内清文]
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