コチヂミザサ(読み)コチヂミザサ(その他表記)Oplismenus undulatifolius var.japonicus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コチヂミザサ」の意味・わかりやすい解説

コチヂミザサ(小縮み笹)
コチヂミザサ
Oplismenus undulatifolius var.japonicus

イネ科多年草。旧世界の温帯から亜熱帯に広く分布し,日本全土の山野の樹下のようなやや日陰の場所に生える。茎は下部が長く地をはい,節ごとにひげ根をおろし,分枝して高さ約 10~30cmになる。葉は互生し広披針形で先がとがり,薄質で縁は波打つ。葉の下部は葉鞘となって茎を包み,その周辺のみ有毛。8~10月,茎頂に直立する長さ6~12cmの花序に緑色の小穂をつける。穎果が成熟する頃になると,芒 (のぎ) 上にある粘りのある露によって小穂は衣服などに粘着しやすくなり,繁殖を助ける。和名チヂミザサ (縮み笹)に似てやや小型であることによる。

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