ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コバルト合金」の意味・わかりやすい解説 コバルト合金コバルトごうきんcobalt alloy コバルトは高速度鋼,磁石鋼の合金成分として,また超硬合金のバインダーとして広く使われるが,耐熱合金材料としても基本的な金属の一つである。コバルト基の耐熱合金はいわゆる超合金の一種で,Co-Cr-Ni系 (ハイネス系) ,Co-Cr-W系 (ステライト系) などにタングステン,チタン,ジルコニウム,タンタル,ニオブ,モリブデン,ホウ素,炭素を加えた諸種があり,いずれも耐熱鋼より耐熱耐食性がよく,800~900℃までの使用に耐える。コバルト 42~65%,クロム 28~35%,タングステン5~19%のステライト系合金は切削工具,肉盛り用耐摩耐熱溶接棒,耐食鋳物としても用いられる。これらコバルト合金は製造会社によりいくらか組成が異なり,商標名が非常に多い。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by