バインダー(その他表記)binder

翻訳|binder

デジタル大辞泉 「バインダー」の意味・読み・例文・類語

バインダー(binder)

書類・雑誌・新聞などをとじ込む文具。厚い表紙留め金やひもの付いたもの。
稲などを自動的に刈り取って束ねる農業機械

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精選版 日本国語大辞典 「バインダー」の意味・読み・例文・類語

バインダー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] binder )
  2. 文房具一つ中身の取りはずしが自由にできるとじ込み用の表紙。
  3. 印刷インキ中の顔料紙面に固定させるもの。乾性油ワニスや樹脂の類。
  4. 農作業で使用される自動刈取り結束機。
  5. ミシンの付属器具の一つ。布地の端を玉縁で始末するためのもの。

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改訂新版 世界大百科事典 「バインダー」の意味・わかりやすい解説

バインダー
binder

新聞・書類などの綴込用具のこともいうが,ここでは農業機械のバインダーについて述べる。刈取結束機ともいい,穀物を刈り取り,適量ずつ自動的にひもで縛って束にして機体側方へ投げ出す穀物収穫機。アメリカでは19世紀中期に畜力用大型バインダーが考案され,さらにトラクター牽引(けんいん)型に発達して1930年ころまで欧米で広く使用されたが,コンバインの出現により現在ではほとんど用いられていない。欧米の大型バインダーに対して,日本では1950年代に小束を作る小型バインダーが開発され,イネの刈取りを中心に現在も広く利用されている。これは自走式であり,その構造は,広幅の低圧ゴムタイヤの走行部,刈り取る部分の作物を分けるデバイダー,倒伏した作物を引き起こす前処理部,作物を刈り取る切断部,刈り取った茎稈(けいかん)を束にして縛る結束部およびこれらを駆動するエンジンと動力伝達部からなっている。切断部はバリカン式の往復動刃が用いられている。結束部では刈り取られた穀稈がデッキに送られ,一定の大きさの束になるまで集束されるとクラッチが作用して結節機構が作動する。人の片手指によるひも結びを擬したノッタビルにより束に巻きつけられた結束ひもに結び目がつけられ,次いで束は放出アームによって機体側方に投げ出される。刈幅50cm(2条刈り)のバインダーで1日当り20~60aの作業能率。
農業機械
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百科事典マイペディア 「バインダー」の意味・わかりやすい解説

バインダー(農業)【バインダー】

刈取結束機とも。イネを刈り取り束ねる機械。ガソリン機関により自走する。米国では19世紀中期に牛や馬に牽引させる大型バインダーが発明され,コンバインが登場する1930年代まで用いられた。日本では1950年代に小型のものが開発され今日に至っている。作物を引き起こし,次にバリカン様の刃で刈り取り,それを1ヵ所に送って紐(ひも)で束ね地上に放出する。バインダーで刈り取る場合は田植時に機械に合わせた条間にし,倒伏の少ない短稈(かん)種を栽培する。湿田では使用困難。
→関連項目マコーミック

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