世界の観光地名がわかる事典 「コルドバのユダヤ人街」の解説 コルドバのユダヤじんがい【コルドバのユダヤ人街】 スペイン南西部、セビリア(Sevilla)北東約130kmの位置にある、アンダルシア地方の都市コルドバ(Cordoba)のメスキータ(コルドバ大聖堂)周辺の、かつてユダヤ人が住んでいた一角。コルドバは756年に成立したイスラム王朝の後ウマイヤ朝の首都となった歴史から、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教の3つの宗教・文化が入り交じる、独特の景観と文化を今に伝えることになった。◇かつてのユダヤ人街には、迷路のような曲がりくねった狭い道とパティオ(中庭)がある白壁の家並み、白壁に飾られた花の鉢植えなど、アンダルシア地方らしい景観が残るエリアとなっている。また、この町の一角には、4世紀のムデハル様式(イスラムと西欧建築の融合様式)のユダヤ教会をはじめ、ユダヤの建造物が残り、メスキータやローマ橋などの建造物とともに、世界遺産に登録されている。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報