デジタル大辞泉
「アルカサル」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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アルカサル
alcázar
一般的にスペイン中世の城をさし,特にセビリアのアルカサルをいう。セビリアのアルカサルはアルモハド時代のイスラム建築で 1350~69年に建造され,19世紀に改築,今日に残る。アルハンブラ宮から呼ばれた工匠によりムデハール様式で建築されたが,ボールト壁面上部のスタッコ装飾,あるいは彩釉タイルの装飾はアルハンブラ宮殿の様式に近い。 1987年セビリア大聖堂,インディアス古文書館とともに,世界遺産の文化遺産に登録。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のアルカサルの言及
【アンダルス】より
…その代表的建築物としては,コルドバの[メスキータ],後ウマイヤ朝時代の宮廷都市ザフラーal‐Zahrā’,セビリャのヒラルダの塔がある。また,ムデーハル文化を代表する建造物としてはセビリャのアルカサルalcázar(アラビア語ではal‐qaṣr)がある。アラビア語書体の一つとしてのマグリビー体もアンダルス,北アフリカで用いられた独特の書体である。…
【コルドバ】より
…[ムデーハル]建築の代表的な例としては,カサ・デ・ラス・カンパナス(14世紀),カサ・デ・ロス・カバレロス・デ・サンチアゴ(14~15世紀)がある。また,城砦兼宮殿アルカサルは,14世紀の建造。スペインに残る二つのシナゴーグのうちの一つ(14世紀)が,かつてのユダヤ人居住区に残っている。…
※「アルカサル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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