セビリア大聖堂(読み)セビリアだいせいどう(英語表記)Sevilla Cathedral

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セビリア大聖堂」の意味・わかりやすい解説

セビリア大聖堂
セビリアだいせいどう
Sevilla Cathedral

スペイン南部,アンダルシア自治州セビリアにある大聖堂。バチカンのサン・ピエトロ大聖堂,ロンドンのセント・ポール大聖堂に次ぐ規模を誇る。 12世紀ムワッヒド朝の支配下に建てられたモスクを,13世紀にセビリアを奪回したキリスト教徒が 125年の歳月をかけ後期ゴシック様式で建て替えたもの。モスク時代からの残存部分もあるほか,内部の装飾もイスラム様式,プラテレスコ様式バロック様式と多岐にわたっている。またセビリアのシンボルとなっているヒラルダの塔は,改築の際イスラムのミナレット鐘楼を付け加えたものである。 C.コロンブス霊廟があるほか,B.E.ムリリョ,F.デ・スルバランらの絵画が収められている。 1987年アルカサル,インディアス古文書館とともに世界遺産の文化遺産に登録。

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