コルマル(読み)こるまる(英語表記)Colmar

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コルマル」の意味・わかりやすい解説

コルマル
こるまる
Colmar

フランス北東部、オー・ラン県の県都。ストラスブールの南南西69キロメートル、ボージュ山麓(さんろく)にある。人口6万5136(1999)。精錬工業の中心地。典型的なアルザス地方風の都市で、13~14世紀のサン・マルタン教会と多数ルネサンス建築が注目される。かつて修道院であったウンターリンデン美術館には、15~16世紀に描かれた絵画傑作が多く、グリューネワルトの『イーゼンハイム祭壇画』は有名。一時、神聖ローマ帝国皇帝が滞在した。1697年フランス領となり、1871年ドイツに併合、第一次世界大戦後フランス領に復帰した。

[大嶽幸彦]


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