改訂新版 世界大百科事典 「コルマール」の意味・わかりやすい解説 コルマールColmar フランス北東部,ボージュ山麓の工業都市。アルザス地方オー・ラン県の県都。人口6万3764(1982)。アルミニウム精錬の中心地。13~14世紀のサン・マルタン教会と多数のルネサンス建築,木造建築が残り,修道院であったウンターリンデン博物館には,グリューネワルトの《イーゼンハイムの祭壇画》など16世紀絵画の傑作が多い。1226年に帝国自由都市になったが,1697年にフランスに併合。1871年ベルサイユ条約によりドイツに割譲され,第1次世界大戦後,フランス領に復帰した。執筆者:大嶽 幸彦 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コルマール」の意味・わかりやすい解説 コルマールColmar フランス東部,アルザス地方南部,オーラン県の県都。ストラスブール-ミュルーズ-バーゼルを結ぶ幹線鉄道沿いに位置し,周辺地域のワイン,果実類の取引,繊維産業,観光の中心をなす。ビール醸造が発達。 13世紀後半に都市権を与えられ,14世紀に結成されたハプスブルク家支持の都市同盟の有力な一員となった。中世の史跡が多く,13~15世紀に建設された聖堂,古い木造の家並みが残る。三十年戦争時にスウェーデン領 (1632~34) ,普仏戦争後にプロイセン領 (1871~1919) となり,第2次世界大戦中はドイツに占領された。ウンターリンデン美術館は旧女子修道院 (13~14世紀) で,M.グリューネワルトの『イーゼンハイムの祭壇画』ほか,15~16世紀の絵画を所蔵している。人口6万 4889 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by