ころもがえ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ころもがえ

更衣と書く。寒暖の季節によって衣服を更 (か) えること,またその期日をいう。元来は宮廷および武家の服装の規制のなかで,季節により式日の服装を規定したことに始るが,中世末期以降は庶民の服装も一般にほぼそれに準じて,季節により変えられるようになった。近世では男女の差はあるがおよそ9月9日から3月末まで綿入れ,4月1日から5月4日まで (あわせ) ,5月5日から8月末まで帷子 (かたびら) , (ひとえ) ,以後9月8日まで (いずれも旧暦) 袷となっている。ころもがえは季節の移り変りに順応するために行うものであるが,これが習俗化することによって生活行事そのものに濃厚な季節感を伴うようになった。ことに4月1日の綿入れから袷への移り変りははっきりした季節感を与え,ころもがえの代表的なものとなっている。今日では衣生活が変化したため,以前のように期日のはっきりしたころもがえはみられない。しかし学校や会社などの制服の類では,夏冬のころもがえがほぼ一斉に行われることが多い。

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