日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンコーネ」の意味・わかりやすい解説 コンコーネこんこーねGiuseppe Concone(1801―1861) イタリアの作曲家、声楽教師。1837~48年パリで声楽を教える一方、声楽教本を出版した。48年故郷トリノに帰り、宮廷オルガン奏者として過ごした。5巻より成る声楽教本「コンコーネ」は、作品9に50曲、作品10に25曲、作品11に30曲、作品12に15曲、作品17に40曲収められており、日本ではこれらを「コンコーネ50番」「コンコーネ25番」などとよんでいる。いずれも簡単なピアノ伴奏がつけられた独唱曲で、歌詞はなく、母音唱法または階名で歌われ、今日まで声楽家の重要な教則本になっている。[石多正男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例