コンデ親王ルイ2世(読み)コンデしんのうルイ(その他表記)Louis Ⅱ, Prince de Condé

改訂新版 世界大百科事典 「コンデ親王ルイ2世」の意味・わかりやすい解説

コンデ親王ルイ[2世] (コンデしんのうルイ)
Louis Ⅱ, Prince de Condé
生没年:1621-86

フランスの名門貴族。筆頭親王家であるコンデ家の第4代当主。テュレンヌと並ぶ名将として〈大コンデLe Grand Condé〉と呼ばれた。若くして三十年戦争に参戦し,ロクロアの戦(1643)で大勝して名声を博した。フロンドの乱では,当初国王軍の中枢を担ったが,戦功が十分認められないのを不満とし,大貴族を率いて〈貴族のフロンド〉の立役者となった。敗北後スペイン軍に投ずるが,ピレネー条約(1659)で復帰する。その後,オランダ戦争などで戦功をたてるが,晩年はシャンティイ居城で,文学や美術の庇護者としての生活を送り,ラシーヌやボアロー親交を結んだ。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のコンデ親王ルイ2世の言及

【フロンドの乱】より

…これを機に一挙に反マザラン運動は高まりをみせ,パリの民衆は28日まで街中のいたるところにバリケードを築くとともに王宮を包囲し(バリケードの日事件),ブルーセルを釈放させた。後退したマザランは,10月念願の三十年戦争の終結を実現すると,ひそかにロクロア決戦の勝者コンデ親王ルイ2世と結び,49年1月,国王一家を脱出させて,その配下の軍隊をもってパリを包囲した。この情勢に加えて,イギリスのチャールズ1世処刑の知らせに動揺した高等法院は結局,3月リュエイユの和約を結んで妥協した。…

※「コンデ親王ルイ2世」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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