ごまのはい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ごまのはい」の意味・わかりやすい解説

ごまのはい

江戸時代に旅人を装って街道に出没し、親切げに旅客に近づいて金品を奪ったり詐取したりした小盗人(こぬすびと)。「護摩の灰」とも「胡麻の蠅」とも書く。高野聖(こうやひじり)の扮装(ふんそう)をして、弘法大師(こうぼうだいし)が密教の修法のおりに焚(た)いた護摩木の灰に霊験があると説いて押し売りして歩いた者の呼び名から、人をだまして金品を奪う坊主、転じて旅の小盗人をいうようになったともいわれる。また、胡麻にたかるハエが見分けがたいことからとも、うるさく付きまとうハエに似ているからともいう。

[佐藤農人]

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