出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
…修法の目的は,災厄を消除する〈息災〉,福徳・利益を増進する〈増益〉,他からの障害を除去する〈調伏〉,和合・親睦を祈る〈敬愛〉の4種に分類され,それによって,護摩炉の色・形,始める時刻,向かう方位などが規定される。護摩のときに護摩木(ごまぎ)に添えて,施主や参列者の祈願を記した木を焼くが,これを添護摩(そえごま)という。修法の目的・趣旨を板片や紙に記したものを護摩札(ごまふだ)といい,護符に用いられる。…
…修験道独自の護摩儀礼。野外に護摩木や藁(わら)などを積み上げ,そこへ仏菩薩を招き点火する。その火により修験者の煩悩を焼き尽くすとともに,天下国家安穏,家内安全,五穀豊穣などを祈願する。…
…付木は先ににおいの強い硫黄がついているので縁起物や魔よけとされ,マッチが普及してからも贈答に使われた。また,修験者がたく護摩(ごま)木は,この火によってすべての罪障を焼きはらい,不動明王と一体化するなどといった象徴的な意味があり,これには土地ごとにカツギ(勝木)と称されている木が選ばれている。宮中での御竈木(みかまぎ)(御薪)の風習をはじめ,正月の神祭用の薪である年木(鬼木(おにぎ)や幸木(さいわいぎ)などともよばれる),竜宮の水神に薪を与えるモティーフをもつ〈竜宮童子〉の昔話などからも,薪が単なる燃料ではなかったことがわかる。…
※「護摩木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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