日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゴールドワッサー」の意味・わかりやすい解説
ゴールドワッサー
ごーるどわっさー
Goldwasser ドイツ語
金箔(きんぱく)の入った無色の甘いリキュール。ブランデーやスピリッツにアニスやキャラウェーなど十数種類の薬草を浸漬(しんし)して、その後蒸留する。金箔の浮遊性をよくするために糖分を多く加えてあるので非常に甘く、アルコール分は約60%と高い。
歴史的に古いリキュールとして有名で、16世紀末、ポーランドの港市ダンツィヒ(グダニスク)のデル・ラックス商会によって初めてつくられたといわれ、「ダンツィヒの黄金の水」ともよばれる。アニスやキャラウェーの薬効のほかに、純金は古くから万病の薬として知られているので、このリキュールもそういう意味で愛用される。
[原 昌道]