浸漬(読み)シンシ

デジタル大辞泉 「浸漬」の意味・読み・例文・類語

しん‐し【浸漬】

[名](スル)慣用読みで「しんせき」とも》
液体にひたすこと。「浸漬熱」
思想流言などが次第に浸透していくこと。

しん‐せき【浸漬】

[名](スル)しんし(浸漬)」の慣用読み。

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精選版 日本国語大辞典 「浸漬」の意味・読み・例文・類語

しん‐せき【浸漬】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「漬」の正音は「し」 )
  2. 液体につけひたすこと。転じて、教義・思想などが次第に浸透していくこと。しんし
    1. [初出の実例]「数百年来政治思想の国中に循環浸漬(シンセキ)したる泰西諸国にても」(出典:国会論(1888)〈中江兆民〉)
  3. 植物繊維の幹または茎を水、温湯薬品にひたすこと。発酵させ、靱皮(じんぴ)木質部を離れやすくするために行なう。

しん‐し【浸漬】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ひたすこと。つけること。また、ひたること。つかること。〔医語類聚(1872)〕 〔孔融‐臨終詩〕
  3. 流言や教化などが次第に浸透していくこと。
    1. [初出の実例]「『バイブル』は〈略〉其民心に浸漬せることは四書の如く、其男女となく貴重することは、仏典の如し」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)

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普及版 字通 「浸漬」の読み・字形・画数・意味

【浸漬】しんし

ひたす。しみ入る。漢・孔融〔臨終詩〕人に兩三の心り 安(いづく)んぞ能く合して一と爲らん 三人市虎す 漬せば膠漆(かうしつ)をも解く

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