さあさあ(読み)サアサア

デジタル大辞泉 「さあさあ」の意味・読み・例文・類語

さあ‐さあ

[感]人の行動返答などを促すときに発する声。「さあさあ、早くしないと置いていきますよ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「さあさあ」の意味・読み・例文・類語

さあ‐さあ

感動
① 人を強く誘い促すときに発する語。
※虎明本狂言・抜殻(室町末‐近世初)「いや下されまい。さあさあのめ」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一「サアサアまゐりませう。と二人芸者園田吉住を急がしつつ」
歌舞伎で、一方がことばにつまり、それを相手が責める形で、両者で交互に繰り返しいう語。→繰上(くりあげ)
※歌舞伎・名歌徳三舛玉垣(1801)三立「『それでも不義でねへといふ証拠があるか』『サアそれは』『サアサアサア』『言分がなくば此所で』」

さあ‐さあ

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる) 水が流れたり、雨が降ったりする音、また、風で木の葉などがこすれあってたてる音を表わす語。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉二「不図(ふと)颯々(サアサア)と云ふ音が聞へる。松風か。眼を開くと川━月にさざめく川瀬の音だ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android