さあ(読み)サア

デジタル大辞泉 「さあ」の意味・読み・例文・類語

さあ

[感]
人を誘い、またはせきたてるときに発する語。「さあ、始めよう」「さあ、お入りください」
ためらいや否定的な気持ちを表したり、即座返答を避けたりするときに発する語。「さあ、私にできるかしら」「さあ、よくわかりません」
新しい事態に直面したとき、また、行動を起こそうとしたり終えたりしたときなどに発する語。「さあ、大変だ」「さあ、やるぞ」「さあ、これでできた」
相手言葉をおさえて、こちらが話そうとするときの語。「『先だっての件ですが』『さあ、そのことだ、実は取り止めになったんだ』」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「さあ」の意味・読み・例文・類語

さあ

  1. 〘 感動詞 〙
  2. 人を誘ったり促したりするときに発する語。
    1. [初出の実例]「Sà(サア) ヨマウ」(出典:ロドリゲス日本大文典(1604‐08))
    2. 「置ずは其子共に斬て仕廻はう〈略〉さあ、きらせられい」(出典:虎寛本狂言・子盗人(室町末‐近世初))
  3. 決意や事実を改めて述べるときに用いる語。「さあ頑張るぞ」「さあ今日から新学期だ」
    1. [初出の実例]「さあ、かかった」(出典:狂言記・伊文字(1660))
  4. 判断に迷ったり、返答に困ったりしたとき、ためらいの気持で発する語。
    1. [初出の実例]「『さしあたって刀のせんぎは』『さあ、其儀は』」(出典:歌舞伎・幼稚子敵討(1753)口明)
  5. 相手の話を受け、こちらに話を引きとるときに用いる語。
    1. [初出の実例]「『夕べきたらよかったもの』『サア夕べおいなはるとよいわいな』」(出典:洒落本・月花余情(1746)燕喜篇)

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普及版 字通 「さあ」の読み・字形・画数・意味

椏】さあ

またふり。

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