サフィリン(その他表記)sapphirine

翻訳|sapphirine

最新 地学事典 「サフィリン」の解説

サフィリン

sapphirine

化学組成Mg4(Mg3Al9)O4(Si3Al9O36)。サフィリン上族,サフィリン族鉱物一種単斜晶系(sapphirine-2M),空間群P21/a, 格子定数a1.127nm, b1.44, c0.993, β125.5°, 単位格子中4分子含む。ほかに−4M, 三斜晶系(sapphirine-1A),空間群,格子定数a1.004nm, b1.038, c0.865,α107.55°,β95.12°,γ123.92°, 単位格子中2分子含む。-2A, -3A, -5A(以上三斜)もある。単斜型が普通。以下の諸性質は単斜型のもの:板状結晶,ふつうは粒状。青~青緑灰~緑色,透明,ガラス光沢劈開{010}・{100}・{001}に不明瞭。硬度7.5, 比重3.4~3.5。薄片では無~淡青色,屈折率α1.701~1.729,β1.703~1.732,γ1.705~1.734,2V(-)50°~90°。ふつう多少のFeを含み,ときにBeが(Al,Si)の位置に入る。主にAl,Mgに富み,Siに乏しいグラニュライト相の変成岩中に産する。南極マダガスカル南アフリカインドグリーンランドカナダなど大陸地域に多い。三斜型はLabradorのグラニュライト中に発見日本では北海道の日高変成帯中にある幌尻岳などで産出名称は色のサファイアブルーから。

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関連語 水晶 玉髄 松原

改訂新版 世界大百科事典 「サフィリン」の意味・わかりやすい解説

サフィリン
sapphirine

サファイアに類似する青色を呈する鉱物。8[(Mg,Fe)2-xAl4+2xSi1-xO10]の組成をもち単斜晶系に属する板状結晶であるが,結晶構造によって三斜晶系の場合もある。結晶構造,化学式ともに未確定である。淡青~緑色,薄片では無色~青色の多色性を示す。アルミニウムに富みケイ酸に乏しい岩石が高度の変成作用を受けて生成する鉱物である。比重3.4~3.6,モース硬度7.5。サファイアに似た青色を示すのでその名がつけられた。また鉱物名ではなく青色の装石,すなわち青色をもつ水晶,玉髄,スピネルなどを総称してサフィリンと呼ぶ場合もある。
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