サフランモドキ(その他表記)Zephyranthes grandiflora

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サフランモドキ」の意味・わかりやすい解説

サフランモドキ
Zephyranthes grandiflora

ヒガンバナ科多年草で,新大陸の亜熱帯地域原産といわれる。地下スイセンに似た球根がある。葉は平たい線形で数枚がつき,基部は紅色を帯びる。夏に,株のやや外側の葉間から高さ 20~30cmの花茎を直立して1花をつける。花は6弁で大きく平開し径6~10cm,紅色で下部緑色をしている。おしべは6本で (やく) は鮮かな黄色,めしべの柱頭は3つに割れる。子房下位で,花筒の基部にふくらみとなって見え,そのさらに下方に膜質の包が花梗を抱くようにある。日本では江戸時代に渡来して栽培され,サフランと混同されたことからこの名がついた。

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世界大百科事典(旧版)内のサフランモドキの言及

【タマスダレ】より

…アルゼンチン原産。よく似たサフランモドキZ.carinata (Spr.) Herb.(英名zephyr lily)は,中央アメリカ原産で桃色花をつける。温帯原産のタマスダレは最も作りやすく,春に植え込んで,多めに肥料を与えるとよい。…

※「サフランモドキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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