ヒガンバナ科(APG分類:ヒガンバナ科)の春植え球根草。中南米原産。球根は小形の鱗茎(りんけい)。日本で古くから親しまれているタマスダレZ. candida (Lindl.) Herb.やサフランモドキZ. carinata Herb.は、この仲間である。タマスダレはペルー原産で、耐寒性があり強健。葉は1球から数枚出て、針金のように細く濃緑色。夏から秋、約30センチメートルの花茎を出し、茎頂にアヤメ科(APG分類:アヤメ科)のクロッカスに似た純白花を上向きに開く。花壇の縁どりや庭石の根締めに使われる。陰湿地でもよく育ち、関東地方以西なら越冬する。サフランモドキはジャマイカ原産。暖地では半野生化するほどじょうぶである。葉は細長い帯状で、5~6枚。6~7月、1球から数本の花茎を出し、茎頂に大輪の桃色花を開く。花形がよく似ているので昔はこれを薬用にするサフランと混同し、単にサフランとよんでいた。これらのほか、よく知られているアルビエラ種Z. albiella Traubはコロンビア原産の半耐寒性種。花は小さく径3~5センチメートルで黄銅色、秋に開花する。
[平城好明 2019年1月21日]
4月ころが植え付けの適期。少なくとも午前中は日のよく当たる所に、球根の頂部が地上すれすれになる程度に浅植えする。耐寒性種以外は、冬に盛り土をして保護するか、秋に掘り上げて暖かいところで貯蔵する。繁殖は分球によるが、実生(みしょう)も可能である。
[平城好明 2019年1月21日]
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