サブリース(読み)さぶりーす(その他表記)sublease

翻訳|sublease

デジタル大辞泉 「サブリース」の意味・読み・例文・類語

サブリース(sublease)

部屋などの又貸し転貸。特に、不動産会社が、ビル集合住宅を持ち主から一括で借り上げ、それを転貸する方式のこと。
[類語]転貸転貸し又貸し

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サブリース」の意味・わかりやすい解説

サブリース
さぶりーす
sublease

所有者(オーナー)からビル、マンションアパートなどを一括して借り上げ、第三者(入居者)へ転貸する事業。不動産運用ノウハウのないオーナーにかわって、入居者の募集、入退去手続き、不動産の維持・管理賃料収納などを一括して行い、オーナーに賃料(サブリース料)を支払う。オーナーに賃料保証をもちかけるケースが多く、オーナーにとっては事務負担が軽減され、短期的に一定収益をあげられる利点があるが、長期間利益を保証する契約でない事例が多い。このため事業者とオーナーとの賃料改定・不払いをめぐるトラブルが頻発し、サブリースを所管する国土交通省は2011年(平成23)に事業者を登録する賃貸住宅管理業者登録制度を設け、関連団体への指導を繰り返しているが、トラブルは後を絶たない。バブル経済期にビルのサブリースが増え、2015年の改正相続税法施行前後から節税対策としてアパートなどのサブリースが増えた。全国に約3万の事業者がいるとされるが、2016年6月時点で国土交通省に登録している業者は3871のみ。2018年のスルガ銀行不正融資は、シェアハウスのサブリースがその温床であった。

[矢野 武 2019年3月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「サブリース」の解説

サブリース

大家(オーナー)から不動産管理会社などが部屋を一括で借り上げ転貸すること。住宅メーカーがマンション建設と共にオーナー側に提案してサブリース契約を結ぶことが多い。オーナー側は、大家業務を行うことなく、空き室が出ても家賃滞納が発生しても毎月一定金額を管理会社から貰え、また相続税対策として有利といったメリットがある。しかし通常、家賃は2年ごとに見直され家賃の引き下げが行われることが多く、当初の金額が契約年中ずっと保証されているわけではない。また清掃保守管理修繕などの費用はオーナー負担となっており、当初のマンションの建築費用に契約後の空き室などのリスクが上乗せされていることもある。

(2015-5-13)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

不動産用語辞典 「サブリース」の解説

サブリース

賃貸住宅において、空室リスクを回避するために、不動産会社等がオーナーから一括で借り上げ、転貸して運営する経営形態。オーナーは空室リスク回避や、管理の手間がかからない等のメリットがある。
借り上げには期間や料金を一定期間保障する場合もある。

出典 不動産売買サイト【住友不動産販売】不動産用語辞典について 情報

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