日本大百科全書(ニッポニカ) 「サマビル」の意味・わかりやすい解説
サマビル
さまびる
John Macpherson Somerville
(1905―1994)
現代アメリカの哲学者。コロンビア大学卒業。ソ連に留学(1935~1937)後、コロンビア大学講師を務める。1939年より28年間ニューヨーク市立大学(ハンター・カレッジ)に在職して名誉教授となる。ソビエト哲学をアメリカに紹介しただけでなく、米ソの平和的共存こそが人類を破滅から救う道であることを力説していた。著書に『ソビエト哲学――理論と実践の研究』(1946)、『平和の哲学』(1949)、『マルクス主義の哲学』(1967)などがある。
[魚津郁夫 2015年10月20日]
『市井三郎訳『ソヴェートの哲学――その理論と現実』(1951・理想社)』▽『久野収訳『平和の哲学』(1953・岩波書店)』▽『ジョン・サマヴィル著、芝田進午・立花誠逸訳『核時代の哲学と倫理』(1980・青木書店)』▽『ジョン・サマヴィル著、芝田進午編・訳『現代の哲学と政治』(岩波新書)』▽『ジョン・サマヴィル著、中野好夫訳『人類危機の十三日間――キューバをめぐるドラマ』(岩波新書)』