芝田進午(読み)シバタ シンゴ

20世紀日本人名事典 「芝田進午」の解説

芝田 進午
シバタ シンゴ

昭和・平成期の哲学者 広島大学名誉教授。 国立予防衛生研究所移転差止め裁判原告団団長。



生年
昭和5(1930)年3月26日

没年
平成13(2001)年3月14日

出生地
石川県金沢市

学歴〔年〕
東京大学文学部哲学科卒

経歴
昭和28年法政大学助手、32年助教授を経て、42年教授。50年退職し、翌51年から広島大学総合科学部教授。平成5年退官。8年聖泉短期大学教授。昭和40年アメリカのベトナム侵略に抗議して焼身自殺したアメリカ女性、アリス・ハーズとは13年間手紙と資料の交流を続けた。広島の平和運動を援助するため、アリス・ハーズ平和基金をつくり、ハーズや自分の著作印税を入れるなど、反核文化論を提唱した。55年から原爆をテーマにした音楽を集めたノーモア・ヒロシマ・コンサートを開催。また、62年から国立予防衛生研究所(現・国立感染症研究所)の東京都新宿区移転に反対し、人口密度地でのバイオ実験の危険を警告、平成元年より予研移転差し止め裁判の原告団団長を務めた。戦時中の731部隊などを題材に医学者の戦争責任問題について積極的に発言した。薬害エイズ問題でも非加熱製剤検定に当たった国立予防衛生研究所の責任を追求する報告書をまとめた。著書に「バイオ裁判」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「芝田進午」の解説

芝田進午 しばた-しんご

1930-2001 昭和後期-平成時代の哲学者。
昭和5年3月26日生まれ。42年法大教授,51年広島大教授となる。マルクス主義によるマス-コミュニケーション論を展開。広島の平和運動援助のため「アリス・ハーズ平和基金」をつくり,反核運動にも参加。平成13年3月14日死去。70歳。石川県出身。東大卒。著作に「人間性人格理論」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「芝田進午」の解説

芝田 進午 (しばた しんご)

生年月日:1930年3月26日
昭和時代;平成時代の哲学者。広島大学教授
2001年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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