フランスの作家デュアメルの連作小説。『深夜の告白』(1920)、『ふたりの男』(1924)、『サラバンの日記』(1927)、『リヨネー・クラブ』(1929)、『あるがままに』(1932)の5巻によって構成されている。主人公サラバンは、パリに住む一介の勤め人で、対談中の社長の耳たぶを引っ張るという無償の行為によって、自らの自由を確認しようとする。彼はつねに求道者としての道を歩むが、聖徒としての修行に挫折(ざせつ)すると、今度は社会主義者たちのクラブに入る。しかし彼の会った社会主義者たちは功利的、観念的な人たちで、結局クラブはスパイの密告によって壊滅する。妻に書置きを残して家出した彼は、アフリカのチュニスでレコード代理店を営みながら、更生生活を試みる。サラバンが雇った土地の青年は殺人を犯し、サラバンは青年を救おうとして身を挺(てい)して、覚悟の凶弾を受ける。瀕死(ひんし)のままパリに送られた彼は、清らかな目で死んでいく。
[土居寛之]
『木村太郎訳『サラヴァンの生涯と冒険』全4巻(1942~50・白水社)』
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新