化学辞典 第2版 「サリシン」の解説
サリシン
サリシン
salicin
salicyl alcohol glycoside.C13H18O7(286.28).サリコシド(salicoside)ともいう.配糖体の一種.ヤナギ科シダレヤナギSalix purpureaなどの樹皮,葉などから得られる.白色の柱状晶.融点201 ℃.
-45.6°(エタノール).酸またはエムルシン(β-グルコシダーゼ)により加水分解され,D-グルコースとアグリコンのサリゲニンを生じる.β-グリコシダーゼ含有酵素の検定試薬,鎮痛剤に使用される.[CAS 138-52-3]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報