さるを

精選版 日本国語大辞典 「さるを」の意味・読み・例文・類語

さる‐を

  1. 〘 接続詞 〙 ( 動詞「さり(然有)」の連体形に、接続助詞「を」のついてできたもの )
  2. 先行事柄に対し、後続の事柄が反対対立関係にあることを示す。逆接。ところが。それであるのに。
    1. [初出の実例]「むかし、男女いとかしこく思ひかはして、異心なかりけり。さるを、いかなる事かありけむ、いささかなることにつけて、世の中うしと思ひて」(出典:伊勢物語(10C前)二一)
  3. 先行の事柄に対して、話題を転換することを示す。さて。ところで。
    1. [初出の実例]「持仏一間を隔て、夜の物おさむべき処などいささかしつらへり。さるを、筑紫高良山の僧正は〈略〉此たび洛にのぼりいまそかりけるを、ある人をして額を乞」(出典:俳諧・幻住菴記(1690頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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