サンガオ洞穴(読み)サンガオどうけつ(その他表記)Sanghao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンガオ洞穴」の意味・わかりやすい解説

サンガオ洞穴
サンガオどうけつ
Sanghao

パキスタンマルダン北北東約 34kmにあるサンガオ村付近のパルコ・ダラ洞穴遺跡をいう。 1963年に A.H.ダニが調査した。洞穴の内外に5期にわたる文化層が認められ,I~III期が旧石器時代,IV・V期は歴史時代に属する。I期の石器は石英製の剥片石器が主であるが,石核石器,片岩製のものもある。各種の石核やハンマーストーンのほか,スクレーパーグレーバー,ポイント,小型の握斧石刃などで,II期以降大きさ,数量が減少し,III期には細石刃が出現する。ソアン後期,インドの中期石器時代と対比される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む