世界遺産詳解 の解説 サンガがわりゅういきのさんかこくほごちいき【サンガ川流域の3ヵ国保護地域】 2012年に登録された世界遺産(自然遺産)。中部アフリカの熱帯雨林が広がるサンガ川流域の北西のコンゴ盆地では、カメルーン・コンゴ共和国・中央アフリカ3ヵ国が国境を接しており、それぞれカメルーンのロベケ国立公園、コンゴ共和国のヌアバレ・ンドキ国立公園、中央アフリカのザンガ・ンドキ国立公園が、75万ha以上の広大な自然公園を構成し、人間の生活の悪影響を受けずに動植物が生息できる自然環境が維持されている。体長2mにも及ぶゴリアテタイガーフィッシュやナイルワニが生息種として有名であり、ゾウやゴリラ、チンパンジーなど大型哺乳類も数多く生息しているが、その多くが絶滅危惧種であり、生物多様性確保のためにきわめて重要な意味をもつ。なお本件は、コンゴ共和国にとって初の世界遺産である。◇英名はSangha Trinational 出典 講談社世界遺産詳解について 情報