1993年に登録された世界遺産(文化遺産)。スペイン北西部ガリシア自治州の州都サンティアゴ・デ・コンポステーラ(旧市街は世界遺産)は、古くからローマ、エルサレムと並ぶカトリックの巡礼地となってきたが、この聖地に至る巡礼の道である。スペイン国内では「アラゴンの道」「ナバラの道」などが主要な巡礼路となっていた。また、フランス国内では「トゥールの道」「リモージュの道」「ル・ピュイの道」「トゥールーズの道」の4つの道が、主要な巡礼路になっており、「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」という登録名で、別途世界遺産に登録されている。道の世界遺産の登録は、日本の「紀伊山地の霊場と参詣道」を含め、この3例しかなく、たいへん珍しい。◇英名はRoute of Santiago de Compostela