サンティアゴ-デ-コンポステーラ〈旧市街〉(読み)サンティアゴデコンポステーラ〈きゅうしがい〉

世界遺産詳解 の解説

サンティアゴデコンポステーラ〈きゅうしがい〉【サンティアゴ-デ-コンポステーラ〈旧市街〉】

1985年に登録された世界遺産(文化遺産)で、スペイン北西部のガリシア自治州州都。この町の旧市街のスペイン広場に面したロマネスク様式の大聖堂には、銀の棺に安置された聖ヤコブ遺骸が祀られていることから、古くからローマ、エルサレムと並ぶカトリックの有名な巡礼地として世界中から巡礼者を集めてきた。聖ヤコブは「マルコによる福音書」によれば、ガリラヤ湖漁師で、弟のヨハネとともにイエス・キリストに従った十二使徒の一人で、ヘロデ王によって断首された最初の殉教者とされている。9世紀、その遺体がこの地で奇跡的に発見され、レコンキスタでイスラム勢力と戦うキリスト教勢力を守護するシンボルとなった。聖ヤコブはスペイン語で「サンティアゴ」であり、サンティアゴ・デ・コンポステーラという名称は、この聖ヤコブに由来する。7月25日は聖ヤコブの日とされ、旧市街を中心に祭りが盛大に行われている。◇英名はSantiago de Compostela(Old Town)

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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