サントス・ドゥモン(読み)さんとすどぅもん(その他表記)Alberto Santos-Dumont

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サントス・ドゥモン」の意味・わかりやすい解説

サントス・ドゥモン
さんとすどぅもん
Alberto Santos-Dumont
(1873―1932)

ブラジル飛行家、発明家。1891年からパリに住み、1901年には自作ガソリン機関による飛行船サンクルー~エッフェル塔間の飛行に成功した。ライト兄弟の成功を聞いて飛行機に転じ、1906年パリのバガテルでヨーロッパ最初の動力飛行を行った。9月13日7メートル、10月23日60メートル、11月12日には220メートルを21秒の記録を残して表彰を受けた。しかし使用した14ビス機は前翼式推進エンジン付きで実用に遠く、飛行機時代の到来を告げただけで、その後の飛行機の発展には寄与しなかった。むしろ1909年に彼のつくった小型機ドモワゼル号に実用的意義が認められる。

佐貫亦男

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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