デジタル大辞泉
「バガテル」の意味・読み・例文・類語
バガテル(〈フランス〉bagatelle)
《とるにたりないことの意》音楽で、主に鍵盤楽器用の小品曲。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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バガテル
bagatelle[フランス]
〈つまらないこと〉〈ささいなこと〉を意味し,軽い小曲をいう。形式や性格は一定しない。表題としてはF.クープランのクラブサン曲第10組曲《Les bagatellesニ長調》(1717)に複数形で登場したのが早く,18世紀後半からおもにピアノ音楽として作られた。性格を明確にする副題をもつものも珍しくない。他の楽器や合奏用のものも少数ながら存在し,A.ウェーベルンが弦楽四重奏のための《六つのバガテル》(1913)を書いて後,この題の現代作品は少なくない。
執筆者:森 泰彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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バガテル
ばがてる
bagatelle フランス語
ヨーロッパ近代の音楽において、楽曲のタイトルとして使われた名称。本来は「つまらないもの」といった意味で、楽曲名としては、とくに決まった意味をもっていたとか、一定の形式と結び付いていたわけではないが、ごく小規模な小品につけられた題名で、ピアノ曲であることが圧倒的に多い。18世紀から19世紀にかけて使用されるようになり、とくにベートーベンは短いスケッチのようなピアノ曲に好んでこの名をつけた。またしばしば複数形で、数曲からなる曲集のタイトルとして用いられることもある。このことばはその後も、頻繁ではないが、ほぼこういった使われ方で、20世紀までときどき音楽作品のタイトルとして現れている。
[大崎滋生]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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バガテル
bagatelle
音楽用語。本来は「くだらぬもの」「ささやかなもの」の意味であるが,転じて軽やかな内容の小規模な作品をさす。しばしば2部分,あるいは3部分から成るリート形式をとる。代表的なものはベートーベンの op.33,op.119,op.126の各バガテル。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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