イタリアの作曲家。古典派様式の発展に重要な貢献をした。ロンドンで活躍したオーボエ奏者・作曲家の兄ジュゼッペGiuseppe S.(1695-1750)と違って,生涯のほとんどをミラノのサンタンブロージョ教会の楽長をはじめ種々の教会の楽長として過ごす。宗教音楽以外の分野でも活躍し,1720年代後半からオペラの序曲ではない,独立したシンフォニアを書き,交響曲の歴史に大きな足跡を残し,ハイドンらに影響を与えた。彼の名によって伝えられた少なからぬ作品が,今日その信憑性を問われているが,確実な作品だけでも,68曲の交響曲,200曲以上の室内楽曲のほか,3曲のオペラをはじめとするいくつかの声楽曲をあげることができる。
執筆者:大崎 滋生
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