日本大百科全書(ニッポニカ) 「ザクロソウ科」の意味・わかりやすい解説
ザクロソウ科
ざくろそうか
[学] Molluginaceae
双子葉植物、離弁花類。草または小低木。葉は輪生または対生する。葉は肉質のものもある。托葉(たくよう)はないものもある。花は小形で集散花序または束状につき、両性で放射相称。萼(がく)は4~5裂または全裂する。花弁は小形で、4~5枚あり、離生または基部が癒合する。雄しべは3~5本ないし多数。子房は普通離生し、3~5室。胚珠(はいしゅ)は細長く倒生または湾曲する。果実は蒴果(さくか)または液果状である。世界に14属95種あり、熱帯とくにアフリカに多い。ツルナ科と合一されることもある。
[小林純子 2021年2月17日]
APG分類でもザクロソウ科とされる。かつてはツルナ科(ハマミズナ科)に含められていたことがあった。世界に11属90種が分布する。
[編集部 2021年2月17日]