ザマフシャリー(その他表記)al-Zamakhsharī

改訂新版 世界大百科事典 「ザマフシャリー」の意味・わかりやすい解説

ザマフシャリー
al-Zamakhsharī
生没年:1075-1144

ホラズム生れのイラン系の神学者,文献学者西方へ遊学し,メッカ巡礼の後,主として郷里で活躍した。神学的には異端ムータジラ派に属していたが,文献学者・文法学者として優れ,コーランの文体論的研究によってその奇跡性を明らかにした。そのコーラン注釈書(タフシール)は,文法学的説明の正確さにおいて,スンナ派の学者の間でも,広く用いられてきた。
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関連語 中村

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ザマフシャリー」の意味・わかりやすい解説

ザマフシャリー
al-Zamakhsharī, Abū al-Qāsim Maḥmūd

[生]1075.3.8. フワーリズム
[没]1144.6.14. フワーリズム
イスラムの神学者,言語学者。創造されたコーランの学説を唱えるムータジラ派の神学を学び,コーランの注釈『啓示された真理解明』 al-Kashshāf `anaqā'iq al-tanzīlを著わした。ほかにアラビア語の文法書や格言集の著作がある。

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