シエンクワン高原(読み)シエンクワンこうげん(その他表記)Xiangkhoang Plateau

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シエンクワン高原」の意味・わかりやすい解説

シエンクワン高原
シエンクワンこうげん
Xiangkhoang Plateau

ラオス北部,首都ビエンチャン北東に広がる高原。チャンニン高原 Tran Ninh Plateauともいう。アンナン山脈の北部が西に張り出した高原で,広さは南北約 40km,東西約 50km,標高 1200~1400mの複雑な地質構造をもつ開析台地。いずれもメコン川支流であるナムグム川とナムニアップ川が南部を,ナムカーン川が北部を流れる。石灰岩,砂岩からなる土地はかつては熱帯季節風林に覆われていたが,モン族(→ミヤオ〈苗〉族)やラオ・テン族(→モン=クメール語族)による焼畑農耕のため破壊され,川沿いにカシマツの林が散在するにすぎない。中心集落シエンクワンの周辺には砂金アンチモン,銅,鉛,亜鉛,銀の鉱床がある。高原の一部をなすジャール平原 Plaine des Jarres(ジャールは「壺」「瓶」の意)には,前500年頃から 1000年間にわたって葬儀用に製作された 2100基以上の巨大な石壺状の遺物や,それらの蓋とみられる円盤状の石,墓標,石切場などが残され,2019年世界遺産の文化遺産に登録された。

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