普及版 字通 の解説
12画
(異体字)
13画
[字訓] あれた・たがやす・わざわい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(し)。正字はに従い、上部は水災の象。〔説文〕一下に「さざる田なり」とし、重文としてをあげる。〔詩、大雅、生民〕に「(わざは)ひ無く無し」、〔左伝、襄二十八年〕「其の患を救ふ」のように、多く災害の意に用いる。田土を墾(ひら)くことを(しよ)という。
[訓義]
1. あれた、荒田。
2. たがやす、開墾した初年の田、草を枯らす。
3. たちがれ、たちがれの木。
4. 災・と通じ、わざわい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 アラタ・アラタハル・ウネ
[語系]
()・・tzhiは同声。(さい)・災・・tzは声近く、水災・火災をいう。〔爾雅、釈地〕に「田一なるをと曰ふ」とあり、字が巛の形に従うのは、焼畑耕作の意であろうとする説がある。
[熟語]
殃▶・禍▶・害▶・患▶・虐▶・祥▶・人▶・然▶・民▶・厄▶・▶・▶・翳▶・実▶・壌▶・新▶・榛▶・畝▶・▶・栗▶
[下接語]
東・発
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報