シスプラチン(英語表記)cisplatin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シスプラチン」の意味・わかりやすい解説

シスプラチン
cisplatin

睾丸腫瘍膀胱癌卵巣癌などの化学療法剤として中心的な薬剤であり,構造式白金を含む薬物。しかし,腎毒性や催吐作用など副作用も強いことがネックとなっていた。シスプラチンの副作用を軽減するために,カルボプラチンが開発され,日本では 1990年3月に承認が得られた。カルボプラチンは,すでに世界 30ヵ国で使用されており,シスプラチン投与時に必要な大量の水分負荷が不要なこと,蓄積毒性が少なく継続治療が可能であることから,その治療効果が注目されている。

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