出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
白金錯体 [PtCl2(NH3)2]2+ のシス体.睾丸がん,卵巣がん,乳がんなどに有効であるが,トランス体には抗がん性はない.類似白金化合物として,カルボフラチンが臨床に用いられている.DNAに結合し,その複製を阻害する.[CAS 15663-27-1]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…男性または女性ホルモン製剤そのままでは男性化ないし女性化の副作用が現れることが多いため,それらの副作用の少ない薬剤として乳癌治療にタモキシフェン(ノルバデックス)やメピチオスタン(チオデロン)が最近開発され,用いられている。
[その他の制癌薬]
以上の分類に属さないものにプロカルバジン(ナツラン),シスプラチン(ランダまたはブリプラチン),L‐アスパラギナーゼ(ロイナーゼ),エストラムスチン(エストラサイト)などがあり,それぞれ悪性リンパ腫,種々の固形癌,白血病,前立腺癌の治療に利用されている。このうちシスプラチンは白金の錯化合物で,1960年代後半にアメリカで発見され最近日本に導入された。…
※「シスプラチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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